2019年9月11日水曜日

スイスでの落とし物の探し方

落とし物が戻ってくるまで

スイスで落とし物をすると、落とし物から持ち主が特定できる場合には、拾った人が落とし主に直接連絡してくることがあります。日本と同様、拾ったものを最寄りの警察署などに届けることも可能ですが、この方法だと引き渡しまで数日かかるため、個人間でやり取りしたほうが早いという実用的な理由。
この場合、拾った人と待ち合わせをして落とし物を受け取り、その際にある程度の謝礼を渡します。法律上、拾得者は遺失物の10%の価格を請求できることになっており、現金が入った財布を落とした場合には、その現金の10%強を謝礼として渡すことが多いようです。

一方で、個人での受け渡しをしたくない場合や、落とし主を特定できない場合には、まず落とし物は最寄りの警察署、市町村役場や鉄道駅に届けられ、その後で主要駅などにある遺失物取扱所(ドイツ語 Fundbüro)に集められます。
多くの公共交通機関や地方自治体はオンライン紛失物管理システム easyfind.ch を利用しており、遺失物取扱所に集められた落とし物は一括してこのシステムに登録されます。登録された落とし物情報は、遺失物取扱所に出向いて係員に調べてもらうこともできますし、個人で easyfind.ch の Web サイトで検索することも可能です。
見つかった場合には、本人確認の上、拾得者への謝礼と遺失物取扱所の取扱手数料(例えばスイス鉄道では 20 SFr, 定期券を持っていると割引あり)を支払い、落とし物を受け取ることになります。

easyfind-Code

遺失物取扱所を経由すると、落とし物がシステムに登録されて検索可能になるまで2,3日かかりますし、鍵束など姿形が似ているものだと、検索しても条件に合致する紛失物が多くなりがちで、見つけ出すのも大変です。かといって、拾得者が連絡を取れるよう、あらゆる物に個人情報を書いておくのも現実的ではありません。

この問題を解決するために、easyfind.ch では easyfind-Code というサービスを提供しています。利用したい人は、次の手順を踏みます。

  1. easyfind.ch のサイトから英数字8桁のコード入りのタグやシールを購入し、それを紛失する可能性のあるキーホルダーなどに取り付けておきます。
  2. easyfind.ch のサイトで、連絡先と購入した商品についていたコードを登録します。

落とし物を拾った場合、拾得者は easyfind.ch のサイトからコードを入力することで持ち主に SMS, メールで連絡をとることが出来ます。
落とし物が遺失物取扱所に届けられた場合には、システムに落とし物の情報が登録されると同時に持ち主に連絡が届きます。
キーホルダーに取り付けるタグの場合は、拾得者は最寄りのポストに投函することも可能です。この場合、鍵は easyfind.ch の集配所に集められ、そこから所有者宛てに郵便で送られます。

費用は商品の材質・形状ならびに郵便配送サービスが含まれているかによりますが、シール状のもので安くて1枚約3.5SFr、キーホルダーに取り付ける金属製のタグだと約35SFrで、有効期限は2年です。その後は買い替えるか、もしくは有料で期間を延長できます。

私の場合

幸いこれまで遺失物取扱所のお世話になったことはありませんが、私がオフィスの中で鍵を落として探し回ったり、子供が電車内に物を忘れることがあったため、いくつかタグを買って付けておくことにしました。

大人は鍵束とスマートホン、子供はリュックサック、スキーウェア(冬場は登下校でも着用する)、タブレット、電子書籍端末といったところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

スイスの新型コロナウイルス感染者接触追跡アプリケーションで使われる仕組み DP-3T

スイスでも、新型コロナウイルスの感染追跡ツールとしてスマートフォンの利用が検討されています。既にアジア各国やイギリスではスマートフォンを用いた感染追跡は実用化されていますが、プライバシー保護が厳格なスイスにそのままの形で導入することは難しいため、より個人情報に配慮した DP-3T...