スイス居住者が金融商品を取引するには、スイス国内の銀行・証券会社を利用する方法と、海外の金融機関を利用する方法があります。スイスは金融大国として知られていますが、意外と手数料が高く、特にスイス以外の市場で取引を行う場合には米国の証券会社を利用するほうが安く済みます。
いくつか調べたところ、私の状況だと Charles Schwab が使いやすそうだったので、ここで口座を開くことにしました。
Charles Schwab は米国の証券会社ですが、スイス居住者は英国現地法人で口座開設手続きを行う必要があります。口座開設申込書は Charles Schwab UK のサイトから入手できますが、国籍、居住地などにより口座開設の手続きが異なるため、申込書送付前に必ずコールセンターに電話して必要書類の確認をとるようにとのこと。
電話したところ、私の場合は次の書類を送付することになりました。
- Schwab One International 口座開設申込書
- 米国非居住者用免税書類 W-8BEN
- パスポートの写し
- 銀行の取引明細書(ステートメント)
- ケーブルテレビ会社の請求書
書類を揃えて Charles Schwab UK に送ると、しばらく音沙汰がなく、数週間後に突然メールが届きます。それも口座開設のお知らせではなく、
- Schwab One International 口座に電話番号が追加されたことの通知
- 取引通知書を電子的に交付する(紙を送らない)ことに同意する手続
といった事務連絡。
その後で、郵便で口座開設確認書 (Account Verification) が届きました。ここに口座番号が記載されています。あとは、米ドルを Charles Schwab の口座に振り込めば取引が開始できます。
前後して Visa Platinum Debit Card と小切手帳が届きました。これを使うと Charles Schwab の口座においてある米ドルを ATM で引き出したり、あるいは買い物の決済に使うことが出来ます。利用手数料がかからないため、旅行したり米ドル建ての買い物をする人には便利。
なおカードは到着時点では使用することが出来ず、コールセンターに電話してアクティベーション手続きと PIN コードの設定を行う必要があります。
またインターネットでオンライン取引を行う場合、別途 Login ID の設定を行う必要があります。米国居住者で SSN (社会保障番号) を持っている人はオンラインで手続きが完了するようですが、私のように米国外居住者で SSN を持っていない場合には、あらためてコールセンターに電話して Login ID を設定してもらう必要があります。
コールセンターに希望する Login ID を伝えると、その場で仮パスワードが発行されます。設定された Login ID と仮パスワードでログインし、パスワードを再設定すれば手続き完了。
口座開設に必要な書類を集めるのと、コールセンターに都合三度の電話が必要なのがやや面倒ですが、設定が終わってしまえばあとはオンラインで完結します。なおコールセンターは英語以外にスペイン語と中国語も対応しています。残念ながら日本語は非対応。
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