BMW 320d Touring xDrive 納車3ヶ月

3月に自動車を購入しましたが、3ヶ月で4,000km強走っての感想です。



車種は BMW 320d Touring xDrive で、主要諸元は次の通りです。
  • 中型車クラス (Dセグメント)
  • ステーションワゴン
  • 2000cc ディーゼルエンジン
  • 8速オートマチックトランスミッション
  • 四輪駆動
これに安全・快適系のオプションと、見栄え系のオプションが色々ついてます。見栄え系の方は個人的にはどうでも良いので(在庫車を買ったので選択の余地がなかった)、安全・快適系の装備だけまとめると次の通り。
  • カーナビゲーション
    • リアルタイム渋滞情報対応
    • 標識をカメラで認識し、制限速度・追い越し規制情報を表示
  • ヘッドアップディスプレイ
  • 電動式シート、調整位置記憶機能付き
  • シートヒーター
  • 前車追従クルーズコントロール
  • レーン・チェンジ・ウォーニング
  • 自動ヘッドライト(オンオフ、ハイビームや照射範囲のコントロール)
  • 自動ワイパー
  • リアカメラ
  • 前後超音波センサー
  • 縦列駐車支援システム
実用品として車を購入する場合、サイズは乗車人数と用途で必然的に決まります。親二人と子供二人が乗ってスーツケースなどの荷物を積んで遠出するのに適したサイズとなると Dセグメント。
また私の用途だと週末に家族連れで遠出することが多いので、安全装備と運転支援システムがあり、かつ冬場にはスキー場に行く可能性があるので四輪駆動が望ましい。妻と私と双方とも運転するので、座席は細かく調整できて電動で位置を記憶できると猶良し。

そもそも BMW を買う予定はなかったのですが、条件を満たす車を探していたところ近くのディーラーに店頭在庫車 (走行距離40kmの試乗車) があり、値段交渉の結果、だいぶ安くなったので購入しました。
当初はマツダのアテンザ 2015 年モデルや Volkswagen Passat などを考えていたのですが、スイスでは価格が高く、装備を同レベルに合わせると BMW の店頭在庫車とあまり変わらない状況。あとアテンザはちょうど新型が出たばかりで店頭在庫車がなく、新車は4ヶ月待ちだったのが痛かった。
(中古車も検討しましたが、販売店が辺鄙なところにあるので車がないと見に行くのが難しく、また英語を話せる店員さんも限られるので今回は購入先から外しました)

購入してすぐにチューリッヒからジュネーブまで往復600km弱を日帰りで走りましたが、さすがに安全・快適装備の運転支援機能が強力で、かつシートが良く出来てきているので疲労も軽かったです。

装備品に関しては、フルカラー・高解像度のヘッドアップディスプレイが気に入りました。フロントガラスにカーナビの進路指示、制限速度と現在の車速が投影されるのですが、運転時にはこの情報だけでほぼ事足ります。
スイスでは高速道路も下道も頻繁に制限速度が変わるため、まだ道に慣れていない身には、制限速度が常にヘッドアップディスプレイに表示されるのも予想以上に便利でした。

ヘッドアップディスプレイには大きな利点が2つあります。1つはフロントガラスに投影されるため運転中に前方から視線を外さすに見られること。もう1つは虚像の投影距離が運転席から前方5メートルの位置になるため、運転中に目の焦点距離を大幅に変える必要がないこと。
一般的なカーナビだと、次の交差点を確認するためには視線を前方からモニタに移して眼の焦点も遠距離から近距離に変更する必要があるため、前方車両を確認できない時間が長くなりがちで、かつ目の負担も大きい。

縦列駐車支援システムは完全に実用レベル。チューリッヒ市内などで駐車する際に何度も利用していますが、操作が簡単でかつ自動操作も迅速なので、慣れた人間が停車するのと同程度の所要時間で駐車できます。必要最小限の切り返し回数で駐車するので、これに勝つのはけっこう熟練が必要。日本やアメリカだと出番は少ないと思いますが、縦列駐車が多いヨーロッパの街中だと重宝します。

またヘッドライトとワイパーの自動コントロールも実用度が高いです。日本の高速道路は街灯がこまめに設置されていますがスイスだとかなり暗いため夜間運転時にはハイビームのオンオフをこまめに切り替える必要があり、またトンネルが多いので雨天時には頻繁にワイパーのオンオフが必要になるためです。

日本で乗っていたマツダのアテンザ XD-L(欧米でのモデル名は Mazda 6)のセダンと BMW 320d Touring xDrive を比較すると、一長一短ですね。

エンジン
両方ともディーゼルエンジンですが、アテンザのほうが高回転まできれいに回り、加速も力強いです。高速での追い越しなどはアテンザのほうが気持ちいいですね。
燃費はどちらも優秀で、私の用途だと 17km/l ぐらいは走ります。遠出するときに給油回数が少なくて済むのは助かります。

トランスミッション
アテンザは6速マニュアル (6MT)、BMW 3 は8速オートマ(8AT)なのでそもそもが全く違いますが、運転していて楽しいのはアテンザでした。自分で操っているという実感がある。
一方 BMW の 8AT はエンジンの美味しい回転数をこまめに拾っていく感じで、シフトチェンジしていることはエンジン音で分かるけれどもショックはまったく感じないという滑らかさ。

一般に同じ段数のマニュアルミッションとオートマティックミッションだとマニュアルの方が燃費が良いのですが、さすがに8速ともなると燃費効率がいい回転数を使えるため 6MT より 8AT のほうが燃費が良くなります。今後はマニュアル車を選ぶのは、趣味と初期コストの安さ以外の理由はなさそうです。

シート
個人的にはアテンザのシートの方が合っている気がしますが、どちらも長距離を快適に走れる良いシートだと思います。

トランクルーム
アテンザセダンの方が幅、奥行きとも大きく使いやすい。BMW 3 は奥行きが狭く(ベビーカーを縦に突っ込めない)、タイヤハウスが張り出しているため意外と狭いです。大きな荷物は大型スーツケース1つとベビーカーでおしまいで、大型スーツケース2つは無理。
代わりに後部座席が 4:2:4 分割で真ん中だけ倒せるので、4人乗車しつつ長物が積めます。

車体
アテンザのほうが若干大きいですが、取り回しはやや楽な気がします。BMW 3 は4隅の位置が掴みにくい。ただ最初はアテンザもやや苦労した気がするのと、スイスは右側通行なので慣れてないだけかもしれません。
いずれも見切りは悪いので、リアカメラと超音波センサーをつけておいたほうが良いと思います。

ハンドリング
アテンザのほうが緩やかで、BMW 3 のほうが機敏です。コーナーリングする場合、アテンザだとハンドルを切ってから車体がすっと沈み、コーナリングの姿勢が決まる感じですが、BMW だとハンドルを切った瞬間に鼻先から向きが変わり、車体の向きの変化が後からついてきます。前輪駆動と後輪駆動(ベースの四輪駆動)の差ですかね。
BMW 3 は、高速道路を走る際などはハンドルがやや機敏すぎる感もあります。ハンドルへの反応の機敏さはワインディングでキビキビ走れることと表裏一体なので、どちらが悪いというわけではありません。

安全・快適装備
どちらも充実していますが、BMW 3 にしかないものとしてリアルタイム渋滞情報を考慮したナビゲーション、フルカラー・高精細のヘッドアップディスプレイ、速度・規制情報の表示、縦列駐車支援システム、停車状態まで対応できる前車追従クルーズコントロールなどがあります。
なおアテンザ (Mazda 6) の上位モデルではこれらの装備は標準ですが、スイスの BMW だとほぼ全てオプションです。

価格
BMW は高級車の枠に入るのでもちろん価格帯は高いのですが、スイスでは通貨高もあって日本車もかなり高価です。アテンザの四輪駆動モデルだとカタログ価格700万円ぐらい。実際には欧州車がユーロ安に伴い値下げしているので、対抗値下げがあって600万円台前半までは下がりますが、それでも高級車の値段ですよね。
BMW を始めとする欧州車は流通数も多いため、新車だけでなく店頭在庫車や試乗車あがりの新しめの中古車を探すのも容易です。

総論としては、突出したところはないですが、バランスよく致命的な欠点もない優等生的な車だと思います。同じ車体でエンジンだけ異なる上位モデルがあるので、それに乗るとまた印象が変わるかもしれません。

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